ブランクのある看護師と電子カルテ

電子カルテを導入する医療機関は増えており、大規模病院の殆どはすでに採用していると言われている。また、街中にある小規模のクリニックでも、新しく開業するところはその大半が電子カルテを導入するといわれている。つまり、これからの医療機関は電子カルテの時代であり、そこで働く看護系職員たちはそれを使いこなせるようになる必要があるのだ。
しかし、「自分はパソコンのに関する教育を受けていないから、電子カルテを使いこなせるか不安だ」と心配する看護師は少なくない。特にブランクのある看護師が復職する場合、医療現場の電子化に戸惑うケースは多い。しかも、個人情報の取り扱いも大きく変わっていることにも留意したい。また、ブランクといっても人それぞれだが、概ね10年以上空いていると注意が必要だ。
ブランクによる技術不足が不安だと感じているのなら、それに対する研修などをしっかり行ってくれる医療機関を選ぶと安心だ。応募する前に人事課や総務課などに確認してみると良い。またあまり忙しすぎない職場を選ぶのも、ブランクに対する不安を取り除くコツである。例えば、健康診断を専門に行っているクリニックなどは緊急性が少ないため、落ち着いて電子カルテの操作に慣れることができるのだ。また内科や外科など、過去に経験したことがある診療科に復職するのも、比較的早く勘が取り戻せる環境である。雇用形態についてもいきなり正社員ではなく、パートタイマーから始めてみるのも1つの方法だ。パートタイマーで慣れてきたら常勤にシフトしても良いのだ。